an-angel-3486-miyuのブログ

23歳の一人息子を自死で亡くし、独り遺された母が胸の内を綴ります。

やつれ疲れた悲しい顔

miyu

やっと四十九日を過ぎたばかりの頃だった。
それまで祭壇に置かれていたものを、お仏壇に移した。
遺骨も下の段に納めて視界に入らなくなった。
それは私に、ほんの気休め程度の安堵をもたらした。
あの、白い布が掛かった白木の祭壇が、嫌で嫌でたまらなかったのだ。


そんな時、自動車免許証の更新の葉書が届いた。
運転はしないが、身分証明として使うので、更新だけはしている。
前回の更新からもう5年も経つのだと思った。


息子が亡くなってから、時がたつのがとてつもなく遅く感じられ、
早く何年も過ぎ去ってしまえばいいのに、と思いつつ毎日を過ごしていた
私には、免許証更新の5年間は殊のほか短く感じられた。


しばらくぼーっと葉書を眺めていたが「そうだ、証明写真が要るんだった」
と思い、洗面所の鏡を覗いてギョッとした。
そこには、外見の美醜を超えた、とんでもなくやつれきった私が映って
いるではないか。
生気は全く感じられず、十歳以上も老け込んで見えた。
とうてい自分の顔とは思えなかった。


最も、無理もないのだ。


一人息子の自死という衝撃的な出来事に、
食事はほとんど摂れず、医療用経腸栄養剤を飲用し凌いでいた。
動悸もひどく、体重は目に見えて減っていった。


それでも毎日鏡は見ていた筈だ。
それなのに、なんであの時まで気づかなかったのだろう?
きっと、ただ漫然と鏡に向かっていただけで、
はっきりと意識して見てはいなかったのだ。
だからあの時、改めて自分の顔を見て驚いたのだ。


二年余りすぎた今、その時に更新した免許証を見てみると、
げっそりして貧弱な、魂の抜け殻のような私が写っている。