an-angel-3486-miyuのブログ

23歳の一人息子を自死で亡くし、独り遺された母が胸の内を綴ります。

虚しさと、孤独と、生きることと

ここのところしばらく一人でいると虚しくてため息ばかりで
ブログを更新できずにいたけれど・・・


息子と共に歩んだ二十三年間七か月を振り返ってみると
特に息子が心の病を発症してから亡くなるまでの五年間は
私は病気の息子とのみ対峙していた。


もともと友人関係が希薄な私は全勢力を息子の病気が
治癒することに注いでいたはずだった。


それなのに、というより、そのことが息子を死に追いやって
しまった気がしてならない。


元気なころの息子を望むあまり、息子の心を置き去りにして
いることに気づかなくなっていた。


入院中に亡くなった息子に私は人として口にしてはいけないことを
告げた。


「毎日のように電話ばかりしてこないで治療に専念しなさい」と。
確かにそこには親としてこの機会によくなってほしい、もう少し
自分自身を見つめなおしてほしいという気持ちがあったことは
事実だ。


それでも、旅先からも毎日電話をかけてくるような息子に、まして
同年代の人が一人もいない入院生活を送り、やはり私と同じように
当時友人も少なくなっていた息子にかけた冷たい言葉。


それが引き金になったとは思いたくないし、そうではないかもしれないけれど
今でもどうしても自分を許せないことの一つになっている。


息子はどれだけ寂しかったことか.....


なんと罪深い母親.....


そして今私はまさに入院中の息子と同じような立場におかれている。
家で一人、誰と会話することもなく過ぎていく時間。


息子を喪ってもはや自分には何も残っていないことをはっきりと
自覚し冷静に理解してしまってから手や足が痺れるくらいの
虚しさに襲われることがある。


孤独とはこういう事だったのか。


それでも独りになった今、どんなに淋しくても、心細くても、虚しくても、
分かち合いや、同じような立場の方々に助けていただきながら、
私は、私の内に心のよりどころを探していきたいと思っている。


それはとても難しい作業であろうことはよくわかっているけれど、
生きている間には見つからないかもしれないけれど、


私には、息子が身命を賭して出してくれた私への大きな宿題の
ような気がしてならないから。