an-angel-3486-miyuのブログ

23歳の一人息子を自死で亡くし、独り遺された母が胸の内を綴ります。

2016年8月のブログ記事

  • 年月

    毎日、自分ばかりを責め続けていたあの頃、 お母さんは、神様まで恨んでた。 もし、神様がいるのなら「どうして、自ら天国に行こうと、考えることが出来るようにし たんですか?そんなことは、考えられないようにして欲しかったです」って。 「天国から帰してください」って。 無茶苦茶だけど、そう考えずにはいられ... 続きをみる

    nice! 5
  • そのまま

    換気をするため、ショウくんの部屋に入って窓を開ける。 外出中、いつもそうしていたように、ドアは開け放ったままにしてある。 ニ架の本棚では足りなくて、床にも積み重なった書籍。 ベッド、洋服、趣味だった釣りの道具、沢山のものが静かにじっとしている。 キッチンに立てば寂しげな、ショウくんの食器やお箸。 ... 続きをみる

    nice! 5
  • ひとりで

    もしかしたら見えてるかな?家の周りの景色も、ショウくんがいたころとは随分変わった よ。あんなに高い木が沢山あった林は、住宅地になって広い空が見える。よく二人で一緒 に行った家電量販店にはスーパーマーケットが併設されて賑わってるよ。 現実の時間は止まることなく確実に過ぎていくけど、お母さんの心の時間... 続きをみる

    nice! 5
  • 思い出

    ショウくんが天国に旅立ってから2年1ヵ月、 一人旅が好きだったショウくん、どうして天国行きの列車に乗ったの? 中学3年生の時から、春休み、夏休み、冬休み、いつも「青春18きっぷ」を2枚も使って 今はもう廃止になった夜行列車「ムーンライトえちご」で、新宿から新潟、北上して 青森、そして、大好きな北海... 続きをみる

    nice! 5